出版不況+ライター増で、原稿料は下降傾向 それでも記事を書く

 

ライター業を始めるにあたって、記事の報酬は気になりますね。もちろん媒体によりけりですが、業界全体として1本の報酬は下がっています。長年記事を書いてきた経験豊富なライター仲間たちはみな、そう言います。

 

下降している理由は2つあります。

 

①出版不況の時代になり、紙媒体は厳しい状況が続いています。

 

Web(ウェッブマガジンやウェッブニュース)製作者も、たいへんでしょう。YouTubeTwitterなどのSNSでニュースを見たり欲しい情報を得る人も相当数いるはずですから、Webも常に面白い内容にしていかねばと苦心しています。Web製作は、予算に余裕がない運営会社も多いようです。

 

②海外、そして日本に住んでいる日本人で「フリーライター」の仕事をしている、つまり記事を書いて収入を得る人たちがとても増えました。

 

多くのライターが必ずしも同じ話題を取り上げるわけではないですが、たとえば「スイスのチーズ」という内容を書いてほしい媒体があったとして、書きたいライターが30人いたとします。それほど難しい内容ではないでしょう。その30人の中には、安い報酬でも引き受けてくれる新人ライターがいるはずです。

 

経験が長いライターは記事に差を出せるはずです。でも、依頼側にとっては低料金で済む方がよいわけですから、大体これでよいという記事ならば、経験の浅い人が選ばれることもあります。

 

新人ライターたちがそうやって力を発揮した結果、「安めの報酬が標準になっていく」わけです。その「標準料金」で、経験豊富なライターたちに原稿依頼が来ることが起きています。

 

プロのライターに対して、1000~2000字の記事に500円や千円などの報酬が普通という時代が来たら、私も廃業するでしょう。

 

そうならないようにするには、プロのライターがさらに頑張ることも必要です。私も、書き手として常に勉強していきます!